映画やテレビのロケ地、取り壊された建物、あの場所には何があったか、誰も価値を見出さないお宝グッズなどを紹介します。★拍手コメントはブログ管理人TOKUSABUROは拝見出来ますが、お返事が出来ません。なるべく記事下のコメント欄(CM)をご利用ください。匿名、URLなしでもコメント出来ます。(TOKUSABURO宛メールは、メールフォーム欄から送信してください)
「ニッポン無責任時代」冒頭、葬儀に参列した氏家社長(ハナ肇)に、
平均(植木等)が近づく場面。
青山葬儀所でのロケーション撮影。
ハナ肇さんの右後ろにいる男性…東宝の俳優さんだったのでしょうか?
当時のほかの東宝映画にも通行人役などで出演されています。
テレビコマーシャルや広告写真にも登場されていましたね。
追記
ブログ読者の方からお教えいただきました。
吉頂寺晃さんとおっしゃる俳優さんだそうです。
総天然色 60年代東宝俳優名鑑
http://www.ogikubo-toho.com/haiyuu.html
青山斎場は室内斎場です。下の写真、正面が受付になります。
ニュースで有名人の葬儀場面は、普通この受付で撮影しています。
ところが映画では、屋外で受付を行い、屋外で焼香をしています。
なぜでしょう?
最近、子供の頃から家庭用VTRカメラが身近にある環境で育った世代が40代になりつつあり、
どうも、そのあたりがピンと来ないようです。
答えは、室内ロケーション撮影をしたら「暗い」からです。
この当時の映画フィルムは感度が低く、まだISO(ASA)100もなかったのです。
富士写真フィルムのサイトをみると、ISO100の映画フィルムを初めて提供したのは、
1969年(昭和44年)大映作品「眠狂四郎卍斬り」だそうです。
最近のデジタルカメラは、携帯電話の動画撮影でもISO1600程度が使えますが、
デジカメの感度をISO100に設定してごらんなさい。
夕方、日没前に補助光なしでは撮影出来なくなります。
さらには、当時、ロケーション撮影で補助光を使うとなれば、
探光灯みたいな大型照明をロケ地に持ち込まねばならず、大変なことだったのです。
夜ロケーション撮影をするのは大変なので、逆に昼間のうちに青いレンズフィルターを被せて、
夜に見せかけて撮影する方法も多く見られます。
疑似夜景(疑夜:アメリカの夜)と呼ばれた手法です。
先日「エレキの若大将」だったかを見ていたら、若大将の歌唱シーンを疑夜で撮影していました。
古澤憲吾監督は、この疑夜が嫌いだったらしく、
喜劇ものの娯楽映画では、夜間ロケーション撮影でも大型投光機を使っています。
ただし、古澤憲吾監督も「青島要塞爆撃命令」では疑夜を使ってました。
なお、富士写真フィルムは今年3月で映画用フィルムの生産は終えたそうです。
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撮影用/上映用映画フィルム 生産終了のお知らせ
http://fujifilm.jp/information/articlead_0204.html
2013年4月2日
富士フイルム株式会社
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