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東京「あの場所は?」秘宝館

映画やテレビのロケ地、取り壊された建物、あの場所には何があったか、誰も価値を見出さないお宝グッズなどを紹介します。★拍手コメントはブログ管理人TOKUSABUROは拝見出来ますが、お返事が出来ません。なるべく記事下のコメント欄(CM)をご利用ください。匿名、URLなしでもコメント出来ます。(TOKUSABURO宛メールは、メールフォーム欄から送信してください)

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「河のほとりで」紀尾井町・渋谷桜丘ロケ

今月、日本映画専門チャンネルで放送している東宝映画「河のほとりで」(1962年)

 

ラグビーの練習を終え、水を飲み顔を洗った加山雄三にハンカチを貸す星由里子。
二人は文学部の正門で待ち合わせをします。(門柱後ろから走ってくるのが加山雄三)



この文学部正門は、以前「接吻泥棒」の聖立高女としても使われていたカトリックメリノール宣教会。



バス停に「平河町」とありますが、本当は紀尾井町ですね。


場面は変わりまして・・・
 

加東大介・乙羽信子の結婚式場面で写る教会建物は日本ナザレン教団本部(東京都目黒区青葉台 4-7-6)。





教会からの帰り道、二人は坂道を歩いています。




うしろに「大和田病院」の表示が見えます。
下は昭和48年(1973年)の能率マップ。

 

大和田病院が渋谷区立大和田小学校の隣にあります。(クリックで地図は拡大します)

大和田小学校の跡地が渋谷区文化総合センター大和田(東京都渋谷区桜丘町23−21)となっています。

渋谷区文化総合センター大和田北側の道路は坂道ではなく平坦な道路です。
映画の撮影で使われた坂道は、当時の旭日電機工業と東急電鉄清和会館の間の坂道でしょう。



渋谷駅方向を見下ろす二人。



後ろに見えるのは、クレージーキャッツの映画「大冒険」に登場したアパート日本会館ですね。


下の写真は六興出版「東京 四半世紀の変貌」(1983年)より。




東急電鉄清和会館は、東急電鉄本社横、駐車場脇の一角。

大和田病院は1975年の地図には、まだ表示がありますが、1983年時点ではすでに存在しないようです。

 

背後に日本会館が写る場面は、1983年の航空写真では駐車場になっている場所辺りで撮影したようです。

加山雄三と星由里子が渋谷駅方向を見下ろす坂道は、日本会館西側(左側)横の対面交通の広い坂道ではなく、東側(右側)の上り坂方向一方通行の坂道。能率マップで見ると渋谷コーポ前からの撮影でしょう。(この坂道も荻窪東宝さんが詳しく紹介しています)












 


この後、二人は加山雄三が住んでいる「桜ケ丘アパート」へと向かいます。

「桜ケ丘アパート」入り口は似た地形の場所がありますが、崖が急過ぎるので渋谷区ではなく世田谷区成城近辺ではないかと思います。

また、加山雄三がラグビーをするグラウンドは成城学園のグラウンドかと思いましたが、映っている体育館が昭和49年に火災に遭った体育館とは少し違うようです。

さらに、水を飲む場面も学校構内のようですが、成城学園でもカトリックメリノール宣教会に隣接した上智大学でもありません。

ナゾは残る・・・。




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東宝映画「接吻泥棒」ロケ地に注目

昭和35年(1960年)公開、東宝映画「接吻泥棒」。

DVD化されていない作品です。私も「チャンネルNECO」で見て初めて知りました。

ご存じない方は、映画タイトルのリンクをクリックし、先ず映画内容をご覧ください。




(1)聖立高女から出てくるライト級ボクシングチャンピオン高田明(宝田明)と
由紀美恵子(団令子)が乗った自動車。後ろには電波塔が見えます。

(なんで、宝田明の体つきでライト級なのかは不明)




(2)正門を出て左折すると下り坂です。




(3)クルマの背後に、左手に土手がある道をオートバイで追いかけてくる
トップ屋の日高(風車の弥七=中谷一郎)が…。

(ここでは、トップ屋とはパパラッチ兼任のライターと理解してください)




(4)団令子さんが後ろを振り返り睨みつけます。
この道はオートバイの前を走っているので、下り坂ではなく平らです。




(5)オートバイに追いかけられ、一度下りた坂道をまた登ってきます。




(6)石垣があって、左側に濠があるところで停車します。




(7)自動車から降りた二人。
 お濠の横を都電が走り、東京タワーが見えます。




(おまけ)
この映画の原作は、まだ暴走オニイサンだった石原慎太郎。
ラストシーンにも出てきます。




石原慎太郎は、芥川賞を受賞すると東宝映画脚本部を急きょ退職。
そのため助監督採用で内定していた一人が脚本部配置採用となったそうです。
後に東宝のクレージー映画・若大将映画の脚本を担当する田波靖男さんがその人だったそうな。





映画のロケ地紹介です。

聖立高女は、千代田区紀尾井町6。
上智大学南側にあるカトリックメリノール宣教会の建替えられる前の建物です。
後ろに見える電波塔は、麹町の日本テレビ電波塔です。




下り坂は、清水谷へ向かって下る紀尾井坂です。
グーグルアースでみると、現在ではこんな風景です。
ワゴン車が停まっているあたりが現在のカトリックメリノール宣教会。
隣接するハウス食品工業本社ビルは、カトリックメリノール宣教会建替えにあたり敷地の一部が売却され建てられました。(登記簿見てないけど賃貸ではないと思う)
右側はホテルニューオータニ。(6)の石垣は現在ホテルニューオータニがあるところですね。




昭和63年(1988年)に、四谷の土手の上から撮った写真です。
正面やや右は文藝春秋社本館の黒い社屋
(この建物のてっぺんは出来た頃、信濃町駅プラットホームからも見えました)。

文藝春秋本社のところが作曲家山本直純のオジイサンの自宅があったところで、ホテルニューオータニのところは慶應義塾大学文学部教授だった奥野信太郎先生のご先祖様の自宅だったと…出典は覚えていませんが、山本直純さんが生前、永六輔との対談で語っていました。




余談ながら…この紀尾井町6の角地は、元は和風家屋の「紀尾井町 福田屋」でした。

VIPの人たちが通った料亭です。

上智大学横と土手の間の道路には、夕暮れ後、黒塗り乗用車が並びました。

宴席が終わると、拡声器から「品川○○-×××× おでましです」。

路上駐車していた黒塗り乗用車が玄関へ向かう…。

以前の和風家屋が取り壊されるまで、この仕来たりは続いていたと思います。




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