東京「あの場所は？」秘宝館

アルフィーがデビュー直前にグループ名を「シド」から改めたという話は有名ですが、それはいったいいつのことだったのでしょう？

1974年8月25日、アルフィーは「夏しぐれ」でレコードデビューしていますが、グループ名を「シド」から「アルフィー」に改めたのは、8月3日から6日の間だったことがTOKUSABUROさんの優れた研究により、すでに解明されています。パチパチパチ（拍手してね）

8月6日のＴＢＳギンザＮＯＷに高見沢が出演すると知らせてきたＥ組のＳくんのこの葉書は8月3日(土曜日）の消印。

前日8月2日夜に高見沢に電話したＳ君が、8月6日にギンザＮＯＷに出ると聞き、この葉書を書き投函したのが8月3日だと思います。

高見沢は前年秋頃からすでに大学には出てこなくなったと聞いていましたが、まだ独り暮らしはせず自宅にいたはず。なぜなら高見沢は原宿で独り暮らしを始めても暫くは電話がありませんでしたから。



結局、予告に反し8月6日（火）にギンザＮＯＷに出演しなかったことは、すでに以前の記事で明らかにしたとおりです。パチパチパチ（拍手してね）

下のＥ組Ｓ君からの葉書は8月7日の消印です。
8月6日にギンザＮＯＷに出なかったけど、どうしたの？と6日夜に高見沢に問い合わせた結果が書いてあります。
すでにこの時点でグループ名はアルフィーになり、レコード会社も東宝レコードからビクターＳＦに代わっています。
「シド」（Ｅ組のＳ君の葉書では『しど』とひらがなになっている）は、日音本社が入っていたＴＢＳ会館地下のカレー屋さんの名前だったそうですが、当時ＴＢＳで放送していたギンザＮＯＷはアイドル歌手が多く出演する中高校生向けの番組。

日音はレコード会社を東宝レコードからビクターＳＦに変えフォークソング路線で行く方針に改め、グループ名を「しど」から「アルフィー(ALFIE）」に改め、８月６日のギンザＮＯＷ出演は取りやめ、テレビ初出演は8月17日のＴＢＳ特別番組「今年出てくる週刊誌のグラビアを狙う若者たちＣＭ会」（たぶん仮称）にしたのでしょう。
8月15日の週に、ＴＢＳラジオ早朝５時からの番組で、今週の歌としてアルフィー「夏しぐれ」をレコード発売前に流していたのは、これまた以前の記事で明らかにしたとおりです。パチパチパチ（拍手してね）


 


芸能界は週末も仕事をしているでしょうけれど、レコード会社の変更となれば先方との契約も絡むし、8月４日の日曜日に話が決まるとは思えません。
8月3日（土曜日）の午前中かギンザＮＯＷ放送前日の８月５日（月曜日）に「しど」から「ＡＬＦＩＥ」になったのではないかと思いますが如何でしょう。

グループ名が「THE　ＡＬＦＩＥ」になった後、高見沢はなぜそこまでこだわったのかわかりませんが、口頭でも必ず「ジ・アルフィー」と定冠詞付きで名乗っていました。あれ、なぜなんでしょう？　今でもそうなのかな？


なお、グループ名に「コンフィデンス」を使わなかったのは、おそらくシモンズがテレビＣＭをやっていた「コンフィデンス」が先行して存在しており、イメージが重なることを避けたからだと思います。

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