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東京「あの場所は?」秘宝館

映画やテレビのロケ地、取り壊された建物、あの場所には何があったか、誰も価値を見出さないお宝グッズなどを紹介します。★拍手コメントはブログ管理人TOKUSABUROは拝見出来ますが、お返事が出来ません。なるべく記事下のコメント欄(CM)をご利用ください。匿名、URLなしでもコメント出来ます。(TOKUSABURO宛メールは、メールフォーム欄から送信してください)

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1988年フジテレビドラマ「抱きしめたい!」のロケ地をみてみよう

フジテレビが1988年のドラマ「抱きしめたい!」再放送を9月11日から始めました。

25年前のドラマロケ地をたどってみましょう。



スタイリスト麻子(浅野温子)の撮影現場に携帯電話が架かってきます。

場所は、タイトル字幕に撮影協力の文字が出るとおり馬事公苑
(東京都世田谷区上用賀2丁目1−1)

現在もほとんど変わっていません。




夏子(浅野ゆう子)の亭主・圭介(岩城滉一 )が屋上駐車場に現れます。

寺田倉庫株式会社(東京都品川区東品川2丁目6−10)の屋上。

馬事公苑と一緒に撮影協力として名前が出ます。



国道一号線(桜田通)を五反田方向から走ってきて清正公前交差点に差し掛かります。




今度は目黒通りを清正公前交差点に向けて走り、都ホテル東京前を通過します。

現在はシェラトン都ホテル東京というようです。




麻子と石田純一が歩いているところは、表参道あたりなのでしょうか?
消火栓の表示の下に「ANTONIO‘S」の看板があります。
このちょっと前には「RE-TONG・FU」と読める中華料理店(?)
の看板が写りました。

 


夏子と麻子が、圭介の子供を身籠ったという知佳(生田智子)と対決する場所は、
レストランフィガロ(東京都港区南青山5丁目3−10)。
今も同じ姿で残っています。

 


この後、子供たちが遊ぶ公園に場所を移しますが、
どうやら公園ではなく港区立青南幼稚園(東京都港区南青山4-18-17)で
ロケーション撮影をさせてもらったようです。




向こうに帆船がうつっています。
東京商船大学(現在の東京海洋大学)。
先ほどの寺田倉庫株式会社の近所、天王洲。



撮影協力に、渋谷ビデオスタジオの名前もあります。
建物はすでにありません。この撮影場面が渋谷ビデオスタジオでしょうか?


今日の余談:浅野温子さんの息子さんはNHKの魚住優アナウンサーです。

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★フジテレビドラマ「抱きしめたい!」麻子の駒沢のマンション、ロケ地は今?








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東宝昭和の爆笑喜劇DVDマガジン 2013年9月24日号 香港クレージー作戦

東宝昭和の爆笑喜劇DVDマガジン 2013年9月24日号

  http://kigeki.jp/


出版社名 :  講談社
発売日 :  2013年9月10日
雑誌JAN :  4910238540932
雑誌コード :  23854-09
税込価格 :  1,590円


 


12号


 香港クレージー作戦(1963年12月公開)
  クレージーが香港に日本料理店をオープン!


 ◇植木等  植田等 役
 ◇ハナ肇
 ◇中尾エミ
 ◇淡路恵子
 ◇浜美枝


[マガジン]
◆大爆笑の立役者 主人公&サブキャラ徹底解剖!


◆映画見どころ 虎の巻
  大爆笑!今作品まるごとガイド


◆昭和の喜劇人 ~由利徹


◆女優百科 ~淡路恵子


◆勝手にC調考現学


◆爆笑喜劇バンザイ! ~山田五郎


☆超お宝!復刻ポスター付き

● ロケ地は今 レパレス湾
● 泉麻人のソコドモ 渡辺のジュースの素


 



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東宝映画「鉄腕投手・稲尾物語」(1959年)

9月6日、楽天イーグルスの田中将大投手が、
西鉄ライオンズ稲尾和久投手と並ぶ開幕20連勝を達成しました。

DVD化されていない幻の映画「鉄腕投手・稲尾物語」を再度見てみましょう。

いちばん最初に
「制作上の都合で幾多潤色を加えたので事実と相違する点が多々ある亊を明記する」と、
断り書きが出ます。



冒頭、日本シリーズで優勝した後、稲尾投手がお母さんとお姉さんを連れ、
東京見物をするところから始まります。

皇居・二重橋から靖国神社へ。
靖国神社の大村益次郎像台座に腰かけ写生をしている子供たちが稲尾投手に気付きます。





子供たちと握手を交わし自動車に乗り込んだ稲尾投手。
タイトル字幕に重なりわかりにくいかと思いますが、掌の大きさにくらべて指が長い。



稲尾さんの子供時代のエピソードの後、いよいよ高校入学。

高校の野球部監督は、日本に怪獣が現れると怪獣攻撃用兵器を
自衛隊に提供していた科学者・村上冬樹監督。

村上冬樹監督の、このスタジャンかっこええです。

いつの間に用意していたのか存じませんが、
日本があんな大量破壊兵器を極秘開発してたことバレたら、
怪獣やっつけた後、国連安保理や近隣諸国がうるさいでしょうね。

稲尾さんの野球部時代の友人は、マネージャーでなく選手の江口。
後に稲尾投手の妹と結婚し、稲尾久を継ぐことはありません。




まぁ、そんなこんなあって西鉄に入団し新人王。

時は過ぎて、昭和33年の巨人との日本シリーズ。
平和台球場での三連戦から始まりますが、西鉄は三連敗。
浪花千栄子扮するお母さんたちもスタンドから観戦していますがガッカリ。

浪花千栄子さん、日除けのため頭に新聞紙被っています。
頭に新聞紙被っても、これだけ凛とした風格を保てる人って、
現代では女優でも一般人でも、まずいなくなりましたな。




試合が終わり席を立つ西鉄ファンたち。
解説は小西得郎さん。これまたハンチング姿が決まり見事です。
また、解説者席のまわりの人たちがカメラに向かい下卑た仕草をしたりしないのがヨロシイ。

NHKのアナウンサーは、志村正順さんという方だそうです。

(この場面は実写ではなく演技みたいです)



ところが、この三連敗の後、西鉄が連勝し出します。

豊田選手を一塁に置きホームランを放った中西太選手。
ベンチに戻ると、ガラスコップを渡され、手刀を切り…
あのォ、これ冷酒でしょ?
サヨナラホームランではなくて、まだ試合終わっていません。

「制作上の都合で幾多潤色を加えたので事実と相違する点が多々ある亊を明記する」
という断りが入っていましたが、この場面は試合の実写映像にしか見えないのですが…。(汗)



いまどき、プロ野球の4番打者が日本シリーズのダグアウトで試合中に飲酒したら、
スポーツ新聞大騒ぎどころじゃ済まないでしょうねぇ。(笑)

さて3勝3敗で迎えた第7戦。
宿泊先の旅館を出発する西鉄ライオンズ三原監督や中西選手たちに、
またもやお神酒が振る舞われます。
この場面は演技らしいから、
試合前や試合中の飲酒はマズイという意識は当時はなかった様子。

そして見事、西鉄ライオンズは優勝。「神様、仏様、稲尾様」となりました。




福岡での優勝パレードです。

高校野球部の仲間だった江原達怡さんもいます。



稲尾さんと江原さんが、高校の通学時のバス車内であこがれた女子学生、
白川由美さんも見守っています。
横には幼子を抱く児玉清さん。
字幕に名前も出ませんが白川由美さんの御主人役でしょうか。
吉頂寺晃さんも声援を贈っています。



おしまい




稲尾和久さんは、長年、日本テレビ野球解説者をなさっていました。

「にっかつ」の筆頭株主って日本テレビでしょ? 
東宝はDVDも出さず、日本映画専門チャンネルでも、ここ10年近く放送してくれません。
「チャンネルNECO」かBS日テレあたりで、是非ともこの映画を放送してください。













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日活映画「東京五輪音頭」と宮崎駿「風立ちぬ」

日本映画専門チャンネルで「東京五輪音頭」を見ました。

冒頭、築地の中央卸売市場の外観が映し出されます。

せりに参加する十朱幸代さんの隣のアンチャン、みたことがある顔ですね。
字幕に名前は出ないけど、谷隼人さんでしょ。



築地の水産市場ではなく、
現在の朝日新聞横にある青果部仲卸市場を舞台にしているようですが、
電車のガード下みたいな場所がうつるし、神田青果市場の前掛けをしている人もいます。
市場場内の撮影は秋葉原にあった神田青果市場で行ったのではないでしょうか。




十朱幸代さんが締めている前掛けは「中埜酢店 ミツカン酢」と入っているので、
おそらく、酒屋さんへの販促品でしょうが理由はわかりません。




市場の場外は築地市場で、三波春夫の「松寿司」も魚河岸フードセンターの中にあります。



十朱幸代さんが築地の場外を歩く場面では、探検帽を被った警察官が横についています。
自転車に乗って後をつけてくる人たちがいますが、これは町内によそ者が現れた時に、
縄張り意識の強い土地でよく見られた光景で、1970年代はじめまでみられた光景。
(野坂昭如の釜ケ崎探訪ルポに記述があります)

東宝映画「お嫁においで」でしたか、黒沢年男が毎朝築地の水産市場から
魚を仕入れる人たちを送迎するタクシー運転手を演じていました。

1960年代に、毎朝、四谷駅まで通っていましたが、朝の通学時間が、ちょうど築地での
仕入れを終えた人たちが四ツ谷駅に到着する頃。
魚屋さんや板前さんだったのでしょうが、この人たちはすれ違う通行人たちに啖呵を切り、
怒鳴りながらすれ違って行きました。
当時は、それがいなせだったのでしょうが、今の基準でいえば、ほとんどチンピラ。
築地の水産市場場内は、今では外国人観光客が沢山訪れる名所らしいけれど、
当時は女優を使って映画のロケーション撮影ができるような場所ではなかったはずです。




十朱幸代さんは、青果市場で働くかたわら大学のプールで練習をする水泳の五輪候補選手。
(学籍はないらしい)

競泳の練習をしているプールに、ポータブル蓄音器を持って泳ぎに来たのは山本陽子さんたち。

ポータブル蓄音器は電池式ではない様子でコードを伸ばす場面があるが、
これ電気窃盗だろ。



山本陽子さんは、この大学の文学部3年生で、日本舞踊の名取。
アルバイトで芸者もしているそうです。

芸者のアルバイトに人力車で向かう山本陽子さん。
右横に「浅草橋会館建設用地」の看板。正面は電車のガード。
東京都台東区柳橋1丁目1-15の浅草橋産業会館‎でしょうか?

山本陽子さんが振り返っているのは、先ほど「松寿司」で見かけた眼鏡を掛けた男性が、
ランニングシャツに短パン姿で競歩をしながら歩いて行ったから。

この男性、山本陽子さんが帰った後、財布を忘れた。明日、代金を持ってくると衣服を預け、
ランニングシャツに短パン姿で、先ほど競歩しながら築地の場外を出発しました。

翌日、二人は大学構内の水飲み場で出会い、同じ大学の学生だとわかります。
この男子学生は農学部4年の阿部と自己紹介します。
現在、インターネットでこの映画の配役をみると、
山田吾一が阿部弘という役名で出演したことになっていますが映画には出ていません。
当初、山田吾一が演じるはずだった役が沢本忠雄にかわったのだと思います。

先ほどのプールのロケ地なんですが、農学部4年の阿部でピンときて
明治大学生田キャンパスをグーグルの空撮で見てみました。
谷を切り開いてつくったプールなので、都心からはやや離れているところだと思いましたが、
明治大学生田キャンパスに、現在もよく似た造りの屋外プールがあります。



ブラジルでコーヒー農園を経営して成功し、東京オリンピック見物のため日本へ戻ってきた岡村文子さん。

東京上空の遊覧飛行をしますが、真っ先にうつるのは日活ホテル(日活国際会館)。
さすが日活映画。この後、東京見物しブラジルに持ち帰るため、いすゞの自動車を買うし、
映画はモノクロで製作費をあまりかけていない上に、結構タイアップ広告を入れています。


 

沢本忠雄さんが扮する「農学部4年の阿部」の実家は、佃島に今もある佃煮「天安」という設定。(これはタイアップしていないと思います)

佃大橋を建設中の撮影らしく、完成予想図らしき看板が天安の斜め前にあります。




山内賢さんを頼って上京してきた女性が、この天安で働くことになります。
その女性が、当初間違えて乗車してしまった都電からの風景。
「GOLDEN AKASAKA 地下鉄赤坂見附際」という看板と、ちんどん屋さん。
青山通りか溜池あたりの風景でしょうか。




三波春夫の「東京五輪音頭」は東京オリンピックのために作られた曲です。
しかし、残暦板に「東京オリンピックまで、あと○○日」と表示しながら、
国民への広報で、幾度も繰り返しテレビやラジオで流されたのは
三浦洸一の「この日のために」でした。



東京オリンピックの4年前が「60年安保」。
安保闘争が終わると、まるで60年安保の反動のように世の中が右傾化します。
当時の少年サンデー・少年マガジンを見ても、太平洋戦争の話ばかりでした。

「この日のために」も、ほとんど戦時中の軍歌みたいな曲でしょう。

西暦1940年(昭和15年)、この年が皇紀2600年。
本来、東京オリンピックは、この年に開催されるはずでしたが戦争で中止となりました。
宮崎駿「風立ちぬ」に出てくるゼロ戦は、
この2600年に採用されたため零戦(れいせん)と呼ばれたのが本来の名です。

敗戦を体験した大人たちにとっては、
昭和39年の東京オリンピックは大東亜戦争の仇打ちだったのだと思います。

映画「東京五輪音頭」の中でも、
十朱幸代のオリンピック代表候補水泳強化合宿参加に反対する祖父上田吉二郎に、
三波春夫扮する松寿司の店主が
「何とかしてニッポンの名誉…戦争で負けたニッポンが、
なんとかしてここ一番と自分たちの息子や娘を大きな拍手とともに送りだそうとしてるんだ。
それがなぜオヤジさんにはわからねぇ」というセリフがあります。

なお、上田吉二郎さんが十朱幸代の父親はオリンピックのマラソン候補選手だったが、
それがために体こわして死んじまったといいますが意味不明。
インターネットのエイガ・コムであらすじを読んでわかりました。
雑誌「近代映画」に連載された原作では、ベルリン五輪マラソン代表選考に漏れ、
酒に溺れて亡くなったという設定なのですね。
この映画、見てもわかるようにアサヒビールがタイアップしているので、
酒びたりは避けたのでしょう。


映画「東京五輪音頭」のラストシーンは、「江ノ島マイアミビーチサマーオープニングショー」会場で三波春夫が歌う場面。

「江ノ島マイアミビーチ」というのは、今も藤沢市が7月に行っているイベントらしい。
この映画、東京オリンピックのひと月前9月9日に公開されたそうですが、
服装も夏服だし2カ月くらいで撮影したのではないでしょうか。

三波春夫が映画のクライマクスで先ず歌う歌は、東京五輪音頭ではなく「俵星玄蕃」。



赤穂浪士の討ち入りにちなんだ話です。

昭和16年生まれの宮崎駿監督が、東映動画に就職したのが、この映画の昭和39年。
飛行機が好きな一方で、東映動画の労組活動家で、
大東亜戦争は侵略戦争だと公言していることも仄聞しています。
韓国では、宮崎駿「風立ちぬ」は侵略戦争讃美の映画だという批判があるそうです。

この映画「東京五輪音頭」と、宮崎駿監督「風立ちぬ」は見る人によって、
ずいぶん受け止め方が違ってしまう映画だと思います。
















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「ミスタージャイアンツ勝利の旗」と関谷文栄、ビンボー・ダナオ、アイ・ジョージ



ミスター・ジャイアンツ 長嶋茂雄選手が練習をしている読売巨人軍多摩川グラウンド。




現在は、大田区の多摩川田園調布緑地グラウンドとなっています。
大田区田園調布4丁目43辺り横の河川敷です。

カルテックスの表示があるタンクローリーが停まっていますが、
日本石油のタンクローリーだったのでしょうか?



巨人ファンの運転手(伴淳三郎)のタクシーに乗った淡路恵子さんとビンボーダナオさん。
二人は当時、事実婚状態でした。



優勝祝賀パーティー会場に現れた歌手のアイ・ジョージさん。
ビンボーダナオさんはフィリピン人、アイ・ジョージさんはフィリピン人との二世です。

 

優勝祝賀パーティー会場で、柴田勲選手にビールを注ぐのは、当時の巨人軍応援団長関谷文栄さん。

平和台球場での、西鉄ライオンズとの日本シリーズの対戦実写映像でダグアウトの上で応援の音頭をとる姿も映画に出てきます。

当時、読売新聞の販売店主だと大人から聞いていましたが、読売新聞の販売店網を仕切る組織の大幹部だったらしく、芸能界にも人脈があったそうです。
映画の出演者字幕にも、特別出演として関谷さんの名前が出ています。

柴田選手の横に、歌手の伊東ゆかりさん。

この後、柴田選手は伊東ゆかりさんとウワサになりますが、その背後にいたのは関谷さんだったのでしょうか。





この優勝祝賀パーティーは、昭和38年度の日本シリーズ制覇直後を想定して撮影されています。

柴田勲選手は、昭和19年2月8日生まれ。
昭和39年のキャンプ中に成人するのですから、まだ未成年です。

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「激動の昭和史 軍閥」でカットされた小川宏出演場面

1970年に公開された東宝映画「激動の昭和史 軍閥」

小林桂樹扮する東条英機を中心に据え、三国同盟締結から終戦の前年昭和19年までを、当時の実写映像を交えながら描いた映画です。

下の写真は「平凡パンチ Oh!」1970年9月号に掲載された映画予告記事より。

三国同盟締結を発表するラジオ放送場面で、当時「小川宏ショー」で有名だった小川宏が特別出演すると記されています。


激動の昭和史 軍閥

ところが、この場面は映画には出てきません。

三国同盟締結を発表するラジオ放送を、総理大臣や外務大臣を差し置き陸軍大臣だった東条英機が行うはずはないし、三国同盟に反対し一度は廃案に持ち込んだ時の海軍次官山本五十六が、その横に座っているのもあまりに不自然なので、この場面はカットされたのだと思います。

終戦の日にちなみ毎年8月に公開された「東宝8.15シリーズ」・・・
第一作が1967年(昭和42年)の「日本のいちばん長い日」。
その後「山本五十六」「日本海海戦」を経て第四作が、この「激動の昭和史 軍閥」。

第一作「日本のいちばん長い日」同様2時間を超える大作。
しかも、モノクロだった「日本のいちばん長い日」とは違い、こちらはカラー。

それまでの日本の戦争映画では、零戦の実機は練習機テキサンを代用するのが習わしでしたが、今回は外観は零戦に見えるモックアップを使っています。

「激動の昭和史 軍閥」が公開された1970年って…失業率が1%という好況期だったので、それなりにお金も掛けたのかと思います。



東宝の怪獣映画に、特撮でよく登場したM-41戦車が米軍戦車として実車で出てきます。

おそらく自衛隊が撮影協力してくれたのでしょうが、M-41は1950年に米軍採用で、太平洋戦争では、まだ使われていません。
(2006年のタイ軍事クーデターで、クーデターを起こした陸軍がM-41を首都バンコクに配置したニュースを見た時は驚きました。物持ちが良いというか・・・そもそも、最近の戦車と違いM-41ってエアコンなんぞ付いていないでしょ)

もうひとつ気がつきました。
安倍徹扮する南雲中将がサイパン島で拳銃自殺する時、ブローニングハイパワーと思われる45口径拳銃を使いますが、ブローニングハイパワーは戦後NATO軍が採用した拳銃で、当時の日本軍には45口径の拳銃はなかったはずです。





 





拍手[16回]

東宝昭和の爆笑喜劇DVDマガジン クレージーの大爆発 2013年8月27日号

東宝昭和の爆笑喜劇DVDマガジン 2013年8月27日号

出版社名 :  講談社
発売日 :  2013年8月9日
雑誌JAN :  4910238540833
雑誌コード :  23854-08
税込価格 :  1,590円

 

10号 クレージーの大爆発

内容紹介

収録作品:クレージーの大爆発

3億円強奪事件にヒントを得たアクション編。話題を呼んだアポロ月着陸に負けじと、クレージー7人はついに宇宙へ飛び出す。

出演:
植木等
ハナ肇
谷啓
松岡きっこ
高橋紀子
平田昭彦
人見明

 

映画1本まるごと収録! 83分
超お宝! 復刻ポスター付き

<読者が選んだクレージー映画 ベスト10>
♪悪気じゃないんだ ♪キンキラキン ♪恋はそよ風
●クレージーの大爆発 1969年4月公開
めざすは3000億円の金塊が眠る地下金庫!
大木健太郎役:植木等

<DVD特典映像>
小松政夫の「おもしろ見どころガイド」
昭和36年のニュース映画

※DVD:リージョン2[NTSC・日本市場向]


拍手[8回]

東宝映画「日本のいちばん長い日」も皇居でロケをしていた

先日、こんな記事を見つけました。

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世界初! 皇居内での撮影が許された映画『終戦のエンペラー』

  http://news.mynavi.jp/news/2013/07/27/021/index.html

 映画『メン・イン・ブラック』シリーズなどで知られるアカデミー賞俳優トミー・リー・ジョーンズが主演を務める映画『終戦のエンペラー』が、映画として初めて皇居のなかでの撮影が許された映画であることは明らかになった。

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どのあたりまでを含めて「皇居のなか」としているのかわかりませんが、この記事に添えられた二重橋付近での撮影は、昭和42年(1967年)東宝映画「日本のいちばん長い日」がすでに行っています。

北の丸公園は映画「日本のいちばん長い日」の2年後、昭和44年に一般公開されましたが、
当時はまだ非公開だった近衛師団司令部(国立近代美術館工芸館)の建物も映画にうつっています。

 映画「終戦のエンペラー」が取り上げた昭和天皇陛下とマッカーサー元帥会見で、通訳を務めたのは、NHKドラマにもなった柳田邦男「マリコ」のマリコ・テラサキ・ミラーの父、寺崎英成です。
























「日本のいちばん長い日」という題名は、20世紀フォックス映画「史上最大の作戦」の原題The Longest  Dayになぞらえています。

拍手[7回]

「大学の若大将」白バイ警官に捕まった場所はココだ

おばあちゃんが入院した病院から水泳大会会場、神宮プールへ向かう青大将の自家用車。
神宮外苑の外苑橋下を北から南へ走っています。

この辺りの位置関係は、荻窪東宝さんが「日本一の若大将」で図解入りでわかりやすく説明されています。



すると、外苑橋横から白バイが出てきてサイレンを鳴らしながら追跡。
(白バイが待機していた方向へ曲がれば、すぐ神宮プールですが、ここでは不問)




青大将のクルマが停車させられたのは、現在の迎賓館正門横。
(突然、ロケ地が飛ぶのです)


この映画の当時は、まだ国会図書館だったはず。
私、幼稚園の時、夏の昆虫採集や運動会はこの国会図書館でやりました。



すぐに場所が変わり、これは四ツ谷駅近く、現在の四谷中学前あたり。
右側に上智大学の校舎とイグナチオ協会がうつっています。




水泳大会に遅れそうだと聞いた白バイ警官「それは大変だ。私に付いてきなさい」。
この場所は迎賓館に戻っています。正面が学習院初等科。

迎賓から神宮外苑へのコースは、当時の東宝映画お気に入りのコース。
「ニッポン無責任野郎」で、
大和証券本社ビルからエンパイヤコープへ向かう江川宇礼雄を追跡する植木等さんも、
ここを走ります。



ところが先導する白バイ警官、
神宮外苑を通り越して外苑橋の北側にある中央線ガード下を潜り、
大京町のエンパイヤコープ方向へ行ってしまいます。

ただし、エンパイヤコープ完成は1963年(昭和38年)だそうですから、
この映画撮影時には、まだありません。



どこかでUターンし戻ったようで、やっと神宮プールに到着しました。
メデタシ メデタシ



試合に急ぐ若大将。
ところが、「ちょっと待った。違反は違反」と青大将は止められてしまうのでした。



この白バイ警官の逸話は、若大将シリーズでこの後幾度も使われます。
草刈正雄の若大将映画でも使われましたね。

ルー・ゲーリックの伝記映画「打撃王」で、結婚式を挙げ試合に遅れそうになり、
白バイ警官に捕まります。
「すいません、試合に遅れそうだったので」
「おや、君はルー・ゲーリックじゃないか。それは大変だ。私に付いてきなさい」
この後、白バイ警官が無線で応援を呼び、
多くの白バイに先導され球場に着く場面があります。

映画「打撃王」のあの場面がヒントになったのだと思いますが如何でしょう。








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なお、「大学の若大将」映画予告編では、白バイが追いかける方向は神宮外苑から大京町方向になっています。




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