映画やテレビのロケ地、取り壊された建物、あの場所には何があったか、誰も価値を見出さないお宝グッズなどを紹介します。★拍手コメントはブログ管理人TOKUSABUROは拝見出来ますが、お返事が出来ません。なるべく記事下のコメント欄(CM)をご利用ください。匿名、URLなしでもコメント出来ます。(TOKUSABURO宛メールは、メールフォーム欄から送信してください)
1970年に公開された東宝映画「激動の昭和史 軍閥」。
小林桂樹扮する東条英機を中心に据え、三国同盟締結から終戦の前年昭和19年までを、当時の実写映像を交えながら描いた映画です。
下の写真は「平凡パンチ Oh!」1970年9月号に掲載された映画予告記事より。
三国同盟締結を発表するラジオ放送場面で、当時「小川宏ショー」で有名だった小川宏が特別出演すると記されています。
ところが、この場面は映画には出てきません。
三国同盟締結を発表するラジオ放送を、総理大臣や外務大臣を差し置き陸軍大臣だった東条英機が行うはずはないし、三国同盟に反対し一度は廃案に持ち込んだ時の海軍次官山本五十六が、その横に座っているのもあまりに不自然なので、この場面はカットされたのだと思います。
終戦の日にちなみ毎年8月に公開された「東宝8.15シリーズ」・・・
第一作が1967年(昭和42年)の「日本のいちばん長い日」。
その後「山本五十六」「日本海海戦」を経て第四作が、この「激動の昭和史 軍閥」。
第一作「日本のいちばん長い日」同様2時間を超える大作。
しかも、モノクロだった「日本のいちばん長い日」とは違い、こちらはカラー。
それまでの日本の戦争映画では、零戦の実機は練習機テキサンを代用するのが習わしでしたが、今回は外観は零戦に見えるモックアップを使っています。
「激動の昭和史 軍閥」が公開された1970年って…失業率が1%という好況期だったので、それなりにお金も掛けたのかと思います。
東宝の怪獣映画に、特撮でよく登場したM-41戦車が米軍戦車として実車で出てきます。
おそらく自衛隊が撮影協力してくれたのでしょうが、M-41は1950年に米軍採用で、太平洋戦争では、まだ使われていません。
(2006年のタイ軍事クーデターで、クーデターを起こした陸軍がM-41を首都バンコクに配置したニュースを見た時は驚きました。物持ちが良いというか・・・そもそも、最近の戦車と違いM-41ってエアコンなんぞ付いていないでしょ)
もうひとつ気がつきました。
安倍徹扮する南雲中将がサイパン島で拳銃自殺する時、ブローニングハイパワーと思われる45口径拳銃を使いますが、ブローニングハイパワーは戦後NATO軍が採用した拳銃で、当時の日本軍には45口径の拳銃はなかったはずです。
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