映画やテレビのロケ地、取り壊された建物、あの場所には何があったか、誰も価値を見出さないお宝グッズなどを紹介します。★拍手コメントはブログ管理人TOKUSABUROは拝見出来ますが、お返事が出来ません。なるべく記事下のコメント欄(CM)をご利用ください。匿名、URLなしでもコメント出来ます。(TOKUSABURO宛メールは、メールフォーム欄から送信してください)
今月と来月、チャンネルNECOで昭和38年日活映画「真白き富士の嶺」を放送しています。
「真白き富士の嶺」と言っても、逗子開成高校のボート遭難事件とは直接関係ありません。
太宰治の「葉桜と魔笛」という小説を原作にしているらしい。
吉永小百合と芦川いづみが姉妹役で共演する映画ですが、モノクロ撮影でDVD化されていません。
さらにロケーション撮影が多く、当時の東京や湘南の映像が沢山盛り込まれています。
東京の新宿駅の風景。
カメラがパンして靖国通り角にあった三栄ビルが映ります。
現在、ヤマダ電機LABI新宿東口館(東京都新宿区新宿3−23−7)になっています。
撮影している場所は、現在の新宿第二アオイビルに建て替えられる前の建物屋上からでしょう。
姉妹の父親役、宮口精二は新橋駅から逗子駅に帰宅します。
新橋駅プラットホームからの風景、右側にあるのが、現在ラ・ピスタ新橋(港区新橋2丁目7−1)になっているところにあった建物です。
逗子駅の構造は、基本的に今も同じですね。
さてさて、ここはどこでしょう?
ヒント:HANASAKI ファッションデザイン アートセンターと書いてあります。
御茶ノ水駅並びの喫茶店。お堀の向こうに地下鉄の出入口が見えます。
ここは飯田橋駅と市ヶ谷駅の間の、通称「土手公園」(外濠公園)。
おなじ外濠公園でも、イグナチオ教会横の四谷、上智大学横。
地下鉄、四ツ谷駅が見えます。
市ヶ谷から四谷に掛けての外濠公園は、見晴らしが良く1960年代の映画やテレビドラマでは、よくロケーション撮影が行われています。
星由里子主演「颱風とざくろ」、内藤洋子主演「年ころ」などに出てきますが、1970年に土手斜面に植樹がされてからは見晴らしが悪くなり、あまり撮影に使われなくなりました。
私が知るかぎり「就職戦線異状なし」あたりが最後になると思います。
イグナチオ教会が見えるこの場所は、雙葉学園(千代田区六番町14-1) の道を隔てた角。
建て直す前の、このイグナチオ教会・・・実は木造モルタル造りだったそうです。
文化服装学院、屋上に立つ芦川いづみさん。
西新宿には淀橋浄水場が広がります。
この本屋さんは、紀伊國屋書店本店かな?
電柱に「歌舞伎町5」の表示。
新宿区役所の南側、靖国通り沿いの一角(歌舞伎町1-5)になります。
「HANASAKI ファッションデザイン アートセンター」に話を戻しましょう。
この映画、字幕に株式会社花咲協賛と出ます。
花咲は大手婦人服メーカー。昭和54年(1979年)に倒産しています。
本社所在地は東京都新宿区市谷田町3丁目21。
現在、東京観光専門学校があるところ。下の写真の外濠の向こう側です。
下の写真は、東京観光専門学校北側の道ではないでしょうか?
芦川いづみ、吉永小百合共演なのに、モノクロ映画でロケーション撮影を多用し制作費を抑えているこの映画。花咲とのスポンサー契約が絡み、いままでDVD化されていないのではないかと思います。
追伸:「真白き富士の嶺」2019年4月2日 DVD発売だそうです。
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