東京「あの場所は？」秘宝館

１９７３年の東宝映画「放課後」


歩道橋を歩く男子高校生（島村美輝）。



後をつける女子高校生２人。（後方が栗田ひろみ）



思い切って、栗田ひろみが島村美輝に声をかけます。
栗田ひろみは、同級生島村美輝の姉が、
隣家に住む地井武男と「ちい散歩」しスナックに入るのを見て、
二人の関係を疑っていたのです。



ロケ地は、青山学院正門横の歩道橋。

下の写真で、歩道橋の北側にあった青葉町住宅（壁面に女性の顔が描いてある）のところに、
現在は国連大学本部が建っています。

青葉町住宅の一階部分に入っていたテナントは、国連大学本部の東隣りに建てられたオーバルビルに移転しました。

下の写真で、青葉町住宅の西隣りにうつっている建物が、１９８５年にオープンした「こどもの城」（青山劇場）。昨年秋、厚生労働省が廃止を表明しました。

☆思い出が詰まった「こどもの城」閉館を惜しむ声、疑問の声
　
この一角は、元は都電の青山車庫だったそうで、「こどもの城」が出来る前は東京消防庁の訓練場。
「こどもの城」北側に現在もある公園みたいな緑地で消防車の放水訓練などを行っていました。



男子高校生を演じた島村美輝さんは、
現在、幼稚園小学校受験コンサルタント「麹町慶進会」塾長をなさっています。


今日の余談

島村美輝塾長の慶應義塾志木高校の後輩に、
「ケンちゃんシリーズ」でケンちゃんの弟役だった岡浩也さんがいます。
現在は医師となり「武蔵小杉Ｊこころのクリニック」を開業しています。

[14回]

別の記事を探していて、過去のスクラップ記事からみつけました。

早いもので、今月２０日で二十七回忌。

自宅が加山雄三さんのご近所だったのですね。




１９８７年７月２１日付　朝日新聞　朝刊より

[9回]

京南大学ロケ地、立教女学院からロードワークに出た若大将と江口マネージャーは、
渋谷にやってきました。





この後、現在の迎賓館、皇居の横を走り、やってきたのは営団地下鉄の渋谷車庫横。
現在は、この車庫の上に渋谷マークシティが建っています。

この場所は、小林旭と左幸子が共演した日活映画「踏みはずした春」（１９５８年）に出てきますし、
「銀座の若大将」の翌年１９６３年に、吉永小百合・浜田光夫版「泥だらけの純情」にも登場します。



空き地で、チンピラに絡まれていた住み込みアルバイト先のコック（堺左千夫）を助けた若大将。
後ろにうつっている建物は、前年７月にオープンした「リキ・スポーツパレス」。
吉永小百合・浜田光夫版「泥だらけの純情」は、このリキ・スポーツパレスで拳闘を観戦しますが、
東宝は日活と違う事情があったらしく、
リキ・スポーツパレスはなるべく目立たないように撮影しています。

堺左千夫さんは、馬券を買いに来たらチンピラに絡まれたと若大将に説明しますが、
小沢昭一主演の「大当たり百発百中」（１９６１年　日活映画）には、
渋谷並木橋の場外馬券売り場でのロケーション撮影があります。
この当時、すでに渋谷の場外馬券売り場は並木橋にあった筈です。




吉永小百合・浜田光夫版「泥だらけの純情」では、浜田光夫はこの辺りを根城にする暴力団のパシリ。
入院中の学校の先生を見舞いに行く途中、
不良大学生に絡まれた外交官令嬢吉永小百合を助けたことから二人は知り合いになる悲恋物語。
お父さんはアルジェリア大使として赴任することになりますが、
今だったら娘は日本に留まらせるでしょうね。

「泥だらけの純情」は、１９７７年に三浦友和・山口百恵で東宝もリメイクしています。
東宝版「泥だらけの純情」は、渋谷でなく新宿が舞台。
お嬢様も横浜ではなく広尾に住んでいます。

[8回]

今月、日本映画専門チャンネルで「大学のお姐ちゃん」（１９５９年　東宝映画）を放送しています。
団令子、重山規子、中島そのみの「お姐ちゃんトリオ」第一作です。

この映画と「銀座の若大将」（１９６２年　東宝映画）の大学キャンパスは、同じ場所でロケーション撮影をしています。

【付記】荻窪東宝さんと麻布田能久さんからご指摘いただきました。
「大学の若大将」も同じ場所でロケをしていました。




上が「銀座の若大将」。下が「大学のお姐ちゃん」。




校舎と校舎の間に渡り廊下があり、木々が多いキャンパスです。
「3 Dolls in the College」のサブタイトル通り、大規模な学校ではなくカレッジといった雰囲気。

「銀座の若大将」では、これといった手掛かりが見当たりませんが、「大学のお姐ちゃん」に手掛かりがあります。

「お姐ちゃんトリオ」が通う日南大学入学式（映画開始６０分後あたり）に出てくる建物は、野際陽子・市毛良枝・松任谷由実などの出身校立教女学院の講堂。
手前の芝生の庭園と共に当時のままです。
（写真がボケててスミマセン）




立教女学院は、おそらく南側にある井の頭線三鷹台駅から通学する学生生徒が多いのでしょうが、この建物は北側の正門に面しています。

「銀座の若大将」で、拳闘部に所属する若大将（白いジャージ）が、江口マネージャー（赤いコート）が乗る自転車に伴走されロードワークに飛び出すのも、立教女学院の北側にある正門からです。

立教女学院拳闘部って、京南大学や西北大学より強そう・・・。

[6回]

７月１２日放送のTBSテレビ「爆報！ＴＨＥ　フライデー」に、
若大将シリーズで若大将の妹役を演じた中真千子さんが出演します。


写真は、日本映画専門チャンネル「素晴らしき『若大将』の世界2009」に出演した時の、中真千子さん。




同じく、江原達怡さん。

[12回]

日本映画専門チャンネルの予告記事　
　　　　　　　↓
http://www.nihon-eiga.com/program/detail/nh10000029_0001.html


*************************************************

東宝映画「ミスタージャイアンツ勝利の旗」長嶋茂雄選手の自宅はここだ
http://tokusaburo.kakuren-bo.com/mistetgiantsshourinohata/

[8回]

いよいよ、アメリカ亡命のため米軍基地へ向かう大統領。

ホテルニューオータニを出発し紀尾井坂を降りた様子で、
ただいま清水谷公園横を走っています。

左側が紀尾井坂。
坂の角地、今は高級外国ブランドの店だかがあるところは、
歌舞伎の尾上松禄さんの自宅でした。
尾上辰之助さんの代になっても、ここにお住まいでした。

右側が清水谷坂。
坂の角は、ブリヂストンの研究施設でした。

正面の茶色い建物は善隣会館。
映画では写っていませんが、
善隣会館隣に清水茶房という喫茶店がありました。

正面の雑木林は、参議院宿舎の一角だったのでしょうか。
当時の参議院宿舎は清水谷側にも狭い出入り口がありましたが、
車両は麹町の大通り側からしか入れませんでした。




現在だと、こんな感じです。





この映画、はじめのほうでセリフ一切なしで黒沢年男が登場します。
また、登場するのかなと思っていたら、結局そのままでした。

[5回]

 

加山雄三、植木等さんとスーダラ節“デュエット”

  http://www.sanspo.com/geino/news/20130619/oth13061905060014-n1.html

親しかった植木さんとの「スーダラ節」に自信を見せる加山雄三

01.熱き心に
02.いつまでもいつまでも
03.青葉城恋唄
04.そっとおやすみ
05.もしもピアノが弾けたなら
06.倖せはここに
07.ランナ・ウェイ
08.また逢う日まで
09.生きるものの歌
10.少年時代
11.見上げてごらん夜の星を
12.スーダラ節

[5回]

え～、自分の国で革命が起こりアメリカへ亡命する途中、
のんびり３日間もホテルニューオータニに宿泊した大統領は、
ご丁寧にも靖国神社にも参拝なさいます。

考えてみると、商業映画でほかに靖国神社境内でロケした映画って、あったでしょうか？

ついでに、参拝だけでなく、そこに左翼系学生デモが登場し、テロリストが現れ、
田宮二郎がホテルに連れ込んだ西洋女性を、加山雄三が誤って射殺する場面まで撮影しています。




こんなロケーション撮影を靖国神社が認めたというのは、今から考えるとスゴイことですよね。

[7回]

今日発売になった東宝昭和の爆笑喜劇ＤＶＤマガジン第７号は「クレージーメキシコ大作戦」。

本屋さんで開いたら、泉麻人が中野刑務所のことを書いていました。

１９７０年当時の航空写真。



サンプラザが建つ前は、中野刑務所中央の監視塔（？）が、中央線の車内からも見えました。

下の写真中央の空き地が現在サンプラザがあるところです。

中野サンプラザは、すでに中野区が引き取り、写真では空き地の左隣にある中野区役所などと合わせて再開発する目論見らしい。

写真左側が、当時の警視庁警察学校。現在はオフィスビルや大学校舎、警察病院などになっています。





最近の中野区の変貌は、この本をみるとわかります。
中野駅周辺のマンションの広告も、新聞折り込みで結構入っています。
特別快速が停まるからってエバるんでねェの。
ゴミ処理工場もないクセに…。アッカンベー

[17回]