昭和43年の正月映画「日本一の男の中の男」。
前年、浜美枝さんはジェームズ・ボンドと偽装結婚したため出演せず、
植木等さんの相手役は、日活の浅丘ルリ子さんが務めました。
(冗談だから、怒らないでください)主人公・小野子等が務める丸菱造船も、パレスサイドビルでロケをしています。
画面右端に、建て替える前の如水会館がうつっています。
空撮で、パレスサイドビルに近づくと屋上に一人の男性が…。
ここからパレスサイドビル屋上でのロケーション撮影に変わります。
パレスサイドビル屋上には、御社があったのですね。
わざわざ、屋上の社殿を写し込んだのは、
自ら国粋主義者と言って憚らなかった古澤憲吾監督の好みでしょうか。
一方、植木等さんのお父さんは水平社運動に参加し戦争中反戦運動で幾度も逮捕された人。
植木等さんは、そのお父さんを誇りにし本まで書いています。
思想的には正反対の二人なのに、仕事の上では妙に気が合ったらしい。
同じような関係が、自民党党歌の作詞まで行い自民党支持者の岩谷時子さんと、
日本共産党から選挙に立候補までしたいずみたくさん。
この二人も仕事の上では妙に気が合ったそうで、多くのヒット曲を作っています。
先日の「豹は走った」の社長室と同じ方向を、この映画の屋上ロケーションでも撮影しています。
現在のパレスサイドビル屋上は、どうなっているのだろうと思い、
グーグルマップの航空写真で見たら、なんと、この映画の撮影当時とほとんど同じで、屋上の御社も同じ場所にあるし、芝生もあるのですよ。驚きました。
なお、パレスサイドビル横では、若大将も澄子さんとロケーション撮影したそうです。
竹橋 レッツゴー!若大将 (1967年 東宝)
[11回]
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