今週、日本映画専門チャンネルで、1969年東宝映画
「恋にめざめる頃」を放送しています。
酒井和歌子は、有楽町駅で山手線を下車し虎ノ門近辺を歩いて通勤します。
その間に、ビルのかげで待ち伏せしていたり、カフェテラスふうの店で朝食を取りながら待ち伏せしていたり、路上に停めた自動車のバックミラーを見ながら待ち伏せしていたり、同僚の男性社員3人に付きまとわれます。
現在の感覚でいえば、ストーカーですね。(笑)
酒井和歌子さんたちが行きつけのスナックは、新宿駅東口にあります。
この日、酒井和歌子さんが着ているのはスキーウェアです。
ふと、店の外を見ると「ガス人間第一号」となり蒸発し家を出てしまった父(土屋嘉男)が歩いているを見つけました。
スナックを飛び出し、行方を追う酒井和歌子さん。
結局、この日は新宿の地下街を新宿駅西口まで探しまわりましたが父の姿を見失い、後日、猪苗代に住んでいる父を訪ね当て、自宅に連れ戻します。
酒井和歌子の母親役は草笛光子。つまり草笛光子15歳の時に生まれた勘定になります。
草笛光子さんは服飾デザイナーで自家用車も所有、自宅は一戸建ての大きな構えで、近所に松花学園の看板がある場面があるから、成城学園前駅南口、成城2丁目です。
蒸発し猪苗代町で美容院を営む市原悦子と共稼ぎする土屋嘉男は、そんな草笛光子と酒井和歌子に仕送りまでしています。娘の酒井和歌子はすでに会社勤めをしていて養育費は不要だし、よほど有責性の高い過ちを犯し妻子に慰謝料を分割で支払っていたのでしょうか?
え~、新宿駅東口のスナックのロケ地に話を戻します。
現在もある住友銀行(三井住友銀行)の建物、階数はおそらく3階を借りての撮影です。
上から3番目の写真で、ガス人間オトウサンたちの右後ろにある建物ですね。
ガス人間オトウサンたちの左後ろの建物が、現在、新宿アルタのところに建っていた二幸。
三越系列の食料品専門店でした。
映画では、ガス人間オトウサンたちを追いかける酒井和歌子が二幸のさらに左側から走ってきたり、このスナックの場所を二幸の左側(西側)と設定して撮影している様子です。
酒井和歌子が階段を駆け下り道路に飛び出す場面でも、道路東側から二幸東隣にあるAOKI靴店のショッピングバッグを持って歩いてきた男女と交錯します。
しかし、上から3番目と4番目の写真に写っている歩行者道路横断禁止の標識位置から見て、ロケーション撮影が住友銀行ビルで行われたのは明らかです。
この場面の後、酒井和歌子が食料品売り場で買い物をしますが、この場面も二幸ではなく、小田急百貨店の食品売り場です。
当時の小田急百貨店のショッピングバッグが出てきます。
またもや驚いたことに、この食品売り場で酒井和歌子は当時100グラム400円もした「すじこ」を買います。スゴイ!! 仕送り返せョ。
結局、土屋嘉男は猪苗代に戻ってしまいます。
友人の結婚式を見届けた酒井和歌子さんは、恋に目覚めニコニコしながら西新宿を歩きます。
当時のオネエサンたちは、こんなゴーゴーガールみたいな服装で歩いていたのでしたっけ?
記憶があやふやになってきました。
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