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賊軍の昭和史
半藤 一利著/保阪 正康著
ISBN:9784492061961
旧ISBN:4492061967
サイズ:四六判 並製 224頁 C0021
発行日:2015年08月07日
定価1,620円(税込)
http://store.toyokeizai.net/books/9784492061961/
賊軍藩出身の鈴木貫太郎(関宿)石原莞爾(庄内)米内光政(盛岡)山本五十六(長岡)井上成美(仙台)等からみた、もう一つの昭和史
著者・編集者コメント
鈴木貫太郎(関宿)、東條英機(盛岡)、石原莞爾(庄内)、米内光政(盛岡)、山本五十六(長岡)、井上成美(仙台)、今村均(仙台)など、幕末維新で“賊軍”とされた藩の出身者たちの苦闘を通して「もう一つの昭和史」を浮かび上がらせた異色の対談。
奥羽越列藩同盟など、幕府方につき新政府軍(官軍)に抵抗した藩は、維新後「賊軍」としてさまざまな差別を受けた。その藩士の子息たちは、陸軍、海軍で薩長閥によって非主流派に追いやられ、辛酸をなめることになる。やがて昭和に入り、日独伊三国同盟に反対した海軍の米内、山本、井上の賊軍トリオは、主流派である薩長閥に抗しきれず開戦を迎える。そして、”官軍”が始めた無謀な戦争により滅亡の瀬戸際に追い込まれた日本を救ったのは、鈴木貫太郎、米内光政ら賊軍出身者だった――。
新視点から昭和の戦争の真相を読み解き、いまに続く“官軍”的なるものの正体を明らかにする。
目次
プロローグ 官軍・賊軍史観が教えてくれること 半藤一利
序章 賊軍VS官軍――浮かびあがる「もう一つの昭和史」
第一章 鈴木貫太郎――薩長の始めた戦争を終わらせた賊軍の首相
第二章 東條英機――混乱する賊軍エリートたちの昭和陸軍
第三章 石原莞爾――官軍の弊害を解消できなかった賊軍の天才
第四章 米内光政、山本五十六、井上成美――無力というほかない賊軍の三羽烏
第五章 今村均――贖罪の余生を送った稀有な軍人
エピローグ 官軍的体質と賊軍的体質 保阪正康
「南太平洋の若大将」パンフレットに掲載された「日本のいちばん長い日」広告。
「いちばん長い日」とは、邦題「史上最大の作戦」として公開された映画「THE LONGEST DAY」から取ったもの。原作本は、当初、大宅壮一編として刊行されました。
原作にも、その記述がありますが、北村和夫演じる佐藤朝生内閣官房総務課長が「終戦の詔書」浄書作業における書き間違えを見つけ紙を貼り付け訂正させる場面がありますが、これは間違えです。
http://www.archives.go.jp/exhibition/digital/koubunshonosekai/contents/09.html
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閣議と並行して、一方では内閣理事官の佐野小門太(1891-1976)による公布原本の浄書が進められていました。この浄書作業は、通常では閣議決定後になされるものですが、時間の関係で閣議決定を待たずに始められました。上述した詔書案と同様、公布原本にも修正を加える必要が生じましたが、やはり書き直す余裕がなく、鳥の子紙を削り、あるいは括弧を用いて字句を書き足すという対応がとられました。
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映画ロケ地は、荻窪東宝さんが詳しく解説されています。
http://ogikubo-toho.com/seitinin.html
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