映画やテレビのロケ地、取り壊された建物、あの場所には何があったか、誰も価値を見出さないお宝グッズなどを紹介します。★拍手コメントはブログ管理人TOKUSABUROは拝見出来ますが、お返事が出来ません。なるべく記事下のコメント欄(CM)をご利用ください。匿名、URLなしでもコメント出来ます。(TOKUSABURO宛メールは、メールフォーム欄から送信してください)
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「続・サラリーマン忠臣蔵」天野化学社長・天野義平(左卜全)宅を訪れた大石社長(森繁久彌)と寺岡平太郎(小林桂樹)。
自宅の門を潜ると、落ち葉を掃いていた老人が天野社長その人でした。
この門・・・以前も植木等さんが潜っていましたね。
そうです。「日本一のゴマすり男」の目高重役の御自宅。
五島美術館(東京都世田谷区上野毛3−9−25) の不老門です。
当時の不老門は、現在とは異なり道路に面していたようですね。
目高重役(高田稔)は学究肌の人で大掃除の人手が足りなくて困っていると、目高夫人(京塚昌子)から聞き、急遽、春山部長(有島一郎)の引っ越しの手伝いに動員していた学生たちを連れてきて大掃除を手伝います。
重役とはいえ自動車販売会社の常務が大きな家に住んでいると思ったら、天野産業社長の自宅でマスオさん生活をしていたのですね。(笑)
天野社長に招き入れられた部屋は、五島美術館の茶室「富士見亭」に似ていますが配置が異なります。おそらく、富士見亭を参考にしたセット撮影だと思います。
東宝怪獣映画に詳しい知人から「『妖星ゴラス』でロケット基地から宇宙省に久保明たち若手パイロットが二代目黄門様の西村晃大臣に、宇宙へ行く予算をつけろと抗議に行く時、ヘリが富士山麓のロケット基地から東京丸の内へと飛ぶときの空撮シーンは1962年当時の東京が広がっています。必見ですね・・・。」と教えられました。
名前は知っていたが「妖星ゴラス」映画は見たことがありませんでした。
ちょうど、廉価版のDVDが出たので見てみました。
上原謙と池辺良が乗ってきたこのヘリコプターに乗って、久保明たちは宇宙省に抗議に行きます。
東京タワーの横をかすめて日比谷から丸の内へ・・・。
ジャジャ~ン。見つけてしまった。ビルの屋上に確かに鳥居があるじゃないですか。
この写真、右側の丸い屋根が日比谷映画劇場。その下が有楽座。
そして、みゆき座、千代田劇場、芸術座が入っていた東宝本社。
東宝本社の左側が東京宝塚劇場です。
現在、日比谷映画劇場と有楽座が日比谷シャンテになり、東宝本社のところはシアタークリエというらしい。
東宝本社屋上が見事に写っている写真は、なかなか見つからなかったのですよ。
このように帝国ホテルの影に隠れてしまったり、あるいは数寄屋橋で日劇を撮影した写真だと、東宝本社のところは切れてしまっているのが通常です。(写真は1970年当時)
1961年公開「続・サラリーマン忠臣蔵」のラストシーンは、赤穂産業屋上でのパーティー。
乾杯!!
この屋上ロケは、当時の東宝本社屋上というのは、すでにどなたかが書いていたのを、以前、ネットで拝見したように思います。
森繁社長の後、フランス国旗横に見える電波塔は三信ビルの電波塔だとずっと思っていました。
しかし、楽団員の後に、東宝本社ビル屋上南東角にあった塔屋があるから、どうやら森繁社長は南側を背にして乾杯の音頭を取った様子。
すると、大和生命南側の日本電信電話の電波塔になるのでしょうか?
屋上にあるこの鳥居・・・「続・サラリーマン忠臣蔵」の翌年に公開された「妖星ゴラス」にも映っていたのは大発見でした。
この東宝本社ビルの場所は、1954年の航空写真をみると青空駐車場です。
(1959年の航空写真では写っています)
つまり、1955年以降に出来た昭和30年代のビルディング。
忠臣蔵をアレンジした映画のため、鳥居を屋上の野外セットとして仮設したのではないかと思っていました。
東宝本社屋上には、本当に鳥居があったのですね。
残念ながら、1970年当時の航空写真では、屋上の北西角に鳥居があるかどうかは確認できません。
下の写真、背後に金色のビヤ樽に赤い星印がついた広告塔が見えます。
日本ビール(後のサッポロビール)本社、現在の銀座ライオンでしょうか?
最後は、日比谷三井ビルを映してハトが飛びます。
ちなみに、この場所は今後こんなふうになるそうです。
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東京都・日比谷の「新日比谷プロジェクト」都市計画決定を発表 -三井不動産
http://news.mynavi.jp/news/2013/12/10/156/index.html
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話を「妖星ゴラス」に戻します。
ヘリコプター離着陸地点のロケ地は、東宝特撮映画やウルトラシリーズによく登場した川崎市の長沢浄水場。「日本一のゴリガン男」にも出てきました。
珍しいのは、このヘリコプター・・・。
フランス製のSA 316アルエットⅢ(ALOUETTE Ⅲ)ではないでしょうか?
日本では、あまり使われなかったヘリコプターですね。
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