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今朝の朝日新聞「第2東京」面に記事が出ていました。
昭和の東京地図歩き
内容紹介
1964年の東京オリンピック開催の前後を中心に、東京の街の昔を懐古する一冊です。当時の新宿・渋谷・銀座・六本木・赤坂・原宿・吉祥寺・浅草・向島などのマップや写真を現在と対比しながら「時間旅行」が楽しめます。団塊世代をはじめ、昭和生まれの人たちの郷愁をさそう写真も多数収録しております。
内容(「BOOK」データベースより)
昭和30年代末の写真と地図で、東京をタイムトリップする。“昭和の息づかい”が地図とともに蘇る。
著者について
東京生まれ。東京都立大学卒。元『荷風! 』編集長。現在は時間旅行社代表。江戸・東京の歴史案内・文芸評などを専門とし、執筆、編集を手がける。編著書に『TOWN MOOK文豪・永井荷風 人生の旅路』などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
壬生/篤
東京生まれ。東京都立大学卒。漫画雑誌編集者を経て雑誌『荷風!』(日本文芸社)編集長を務める。現在は時間旅行社代表。江戸・東京の歴史案内・文芸評などを専門とし、その執筆、編集を手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
目次
第1章 東京駅と丸の内界隈
第2章 新宿―「角筈」界隈“今昔”
第3章 銀座―その東京五輪の頃…
第4章 六本木―その歴史は繰り返す
第5章 赤坂―その昭和30年代探訪
第6章 原宿―東京五輪が造った街
第7章 渋谷―大変貌しつつあるこの町の過去
第8章 吉祥寺―その賑わいは、どこから?
第9章 浅草―“六区興行街”盛衰記
第10章 向島・押上―北十間川を旅する
荻窪東宝さんが「聖地巡礼」で取り上げている通り、山手線の渋谷駅と恵比寿駅の間に架かる猿楽橋のたもとです。
向こうに見える建物の屋根に「大原簿記学校」の看板。…だけど、なんで大原簿記学校なのに「週刊大衆」なのでしょう?
ここは昭和印刷という印刷工場だったのです。おそらく、印刷の仕事を発注してくれるお得意先の看板広告を掲げていたのでしょうね。
昭和印刷は昭和の終わり頃までありましたが、その後、この一帯ごと区画整理され現在は渋谷清掃工場が建っています。
ところで、東京都23区には清掃工場が幾つあるでしょう?
現在、建替工事で2つが休止していますが、21の清掃工場があります。
大田区、世田谷区、江東区、練馬区の4区には2つの清掃工場があり、千代田区、新宿区、文京区、台東区、荒川区、中野区の6区には清掃工場はありません。
各区にそれぞれ清掃工場を作る計画だったのですが、リサイクル化などでゴミの量が減り、中野区に予定していた清掃工場の建設が中止になって以降、清掃工場の建設はストップしているようです。
「東宝 昭和の爆笑喜劇DVDマガジン VOL.1」でも参考文献に列挙している「クレージー映画大全」(フィルムアート社 1997年)は、大変すばらしい本です。
絶版になっていてamazonのマーケットプレイスでも倍以上の値がついていますが、ぜひ復刊していただきたいものです。
しかしながら、どうしても一点気にかかることがあります。
32ページ。「ニッポン無責任時代」のタイアップ先がサッポロビールとなっている点です。
この映画、ビヤホールは「ASAHI BEER HALL」の文字が見えるし、ジョッキも当時の朝日麦酒のロゴマーク。
なぜか、ビール瓶は皆ラベルを隠して撮影していますが、黒田社長歓迎宴にはバヤリースオレンジ、三矢サイダーといった朝日麦酒の製品が並んでいます。
洋酒メーカー寿屋は、この映画の翌年昭和38年に映画の中の太平洋酒と同様にビールにも進出し、その際、社名も寿屋からサントリーへ改めます。
松任谷由実「中央フリーウェイ」の♪左はビール工場=サントリー武蔵野ビール工場は、この時に出来ました。
寿屋のビール業界進出を手助けしたのは、朝日麦酒山本為三郎社長でした。
この後のクレージーキャッツ映画の小道具でも、堂々とラベルを映して朝日麦酒が使われますし、昭和40年にはクレージーキャッツがサントリービールのテレビCMにも出演しています。
では「ニッポン無責任時代」のタイアップ先は、日本麦酒(当時のサッポロビール)ではなく朝日麦酒だったのでしょうか?
…いくら、朝日麦酒の山本為三郎社長が寿屋のビール業界進出を助けても、朝日麦酒がタイアップした東宝映画で、無料で寿屋の宣伝をすることは株主に対して説明がつかないでしょう。
おそらく、資金面でのタイアップは寿屋。そして、映画の中で麦酒などの飲料は朝日麦酒の製品を使った。しかし、翌年からビール販売で競合する予定の瓶ビールだけはラベルを隠して撮影したのではないかと思います。
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